心理学検定基本キーワード

日本心理学会諸学会連合心理学検定局編『心理学検定 基本キーワード』が出版されていました。


基本キーワードだけでもかなりのボリュームがあり、自分で調べてまとめるのは大変だなーと思っていたので、とても助かります。


すでに購入した『公式問題集』とペアで勉強していきます。


心理学検定 基本キーワード
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臨床心理学

以下の書籍で臨床心理学に関する勉強をしました。

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心理学キーワード(原理・研究法・歴史)

公式に指定されているキーワード+αを作成中です。
間違いなどがありましたらコメント欄で指摘していただけると幸いです。

法則定立

普遍性や客観性を重視して科学的法則の確立を求めるアプローチ。

個性記述

個性記述的研究は、現象の事例の一回性や特殊性を重視し、個別具体にこだわるアプローチ。

帰納的研究法

個別的な客観データをもとにしてそのデータ間に共通する一定の法則・理論を考案していく論理的方法を『帰納推測法(帰納法)』といいます。
via http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/knowledge/basic/statistics001.html

演繹的研究法

実験・観察・統計などで妥当性が検証された仮説理論をもとにして個別的な対象の特徴・傾向を予測していく論理的方法を『仮説演繹法演繹法)』という。
via http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/knowledge/basic/statistics001.html

横断的研究

横断的研究は、複数の年齢集団に対していっぺんに調べて、年齢による比較をするので、労力は比較的かからないが、個人内の変化・発達の把握はできない。

縦断的研究

縦断的研究は同一の対象者集団に繰り返し調査する方法なので、個人内の変化・発達を把握することができるが、労力がかかるだけでなく、さまざまな理由で対象者の数が減っていく。

因果モデル

因果の関係(いくつかの事柄の関係において、一方が原因で他方が結果であるというつながりのあること)をネットワークで表現したもの

共分散構造モデル

各種の社会現象・自然現象などの因果関係を調べる統計的手法の1つ。直接観測される変数(観測変数)から、直接観測できない潜在変数を導き出し、その潜在変数と観測変数の因果関係について仮説(数理モデル)を設定することによって、さまざまな現象を理解しようという統計的アプローチである。
via http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/csa.html

主観性

主観的(主観に基づくさま。また、自分だけの見方にとらわれているさま)であること。

客観性

客観的(個々の主観の恣意(しい)を離れて、普遍妥当性をもっているさま)であること。

実践性

実践的(単に頭で考えるだけでなく、具体的に行動に移すさま)であること。

プライバシーの保護

インフォームド・コンセント

インフォームド・コンセントは、人間を対象とする実証研究を実施する際に、事前に協力者に研究内容や予想されるリスクなどを説明し、いつでも参加を取りやめる自由があることを伝えるという倫理的営みである。

相関仮説

集団における相関関係(複数の変数間の関連性)を仮説としたもの。

対立仮説

帰無仮説が棄却されたときに採用する仮説のこと。

帰無仮説

母集団には観察されたような傾向がないのに、サンプルでだけ偶然にそうした傾向が観察されている仮説のこと。

差があるかどうかを確認するために統計的検定をするのですが、推計学では“差がある”ことから出発するのではなく、“差がない”という前提(仮説)から出発します。ということで、差があることを確かめたい、つまり“無に帰したい仮説”なので「帰無仮説」と呼びます。
via http://www.sed.tohoku.ac.jp/seminar/method3/kimu.html

追試

追試(replication)は、新しいサンプルや新しい被験者を使用して先行研究の方法を正確に再現すること。繰り返し同じ知見が得られると、元の仮説の支持を強め、そしてその仮説をつくり出した理論がより確からしくなる。
via http://wiki.livedoor.jp/psycholopedia/d/%C4%C9%BB%EE

仮説的構成概念

仮説的構成概念とは観察可能な事象の原因や、事象間の関係の原因を説明するために置かれる、それ自体は観察不能な概念である。

帰納的構成概念

類比的構成概念

構造化面接

構造化面接とは、必要な情報を一定の基準で得るために、あらかじめ設定された質問項目に従って行う面接法である。全てのクライエントに対して、同一の雰囲気、同一の順序、同一の文章で質問を行う。標準化面接、支持的面接とも言われる。1970年代より精神科領域での診断・評価が、評価者によって異なることが指摘され始めたため、診断基準の確立と診断の一致率を高める目的で行われるようになった。

構造化面接の特徴は、3つ。1つ目は、特定の疾患や症状のアセスメントが出来ること。2つ目は、面接方法が一定のマニュアルに基づいて構成されているため、個人間で比較を行いながら診断や鑑別診断ができること。3つ目は、面接の評価方法が明確であり、アセスメントの信頼性や妥当性が検討できることである。
via http://www.nutshell.jp/mind/2005/01/069.html

半構造化面接と非構造的面接

面接は、臨床面接(心理療法、カウンセリングなど)と査定面接(インテーク、フォローアップなど)に分類することが出来る。臨床面接とは、心理的な問題の解決や治療を目的とする面接である。一方、査定面接とは、特定の個人に対する評価や診断を目的とする面接である。特にクライエントに対する様々なアセスメントを考えるとき、質問紙法などの心理検査だけでは得ることの出来ない多くの情報を入手するために、査定面接は非常に有効な手段といえる。

査定面接は、面接構造によってさらに「構造化面接」、「半構造化面接」、「非構造化面接(自由面接)」に分類される。構造化面接とは、必要な情報を一定の基準で得るため、あらかじめ決められた質問項目に従って行う面接法である。標準化面接、指示的面接とも言われる。
via http://www.nutshell.jp/mind/2005/01/069.html

参与観察法

研究フィールドの人々と積極的にコミュニケーションを図り、自らもそのフィールドの一員になることをめざしながら、フィールドでの現象を観察、記述する方法。

非参与観察法

フィールドの一員にならないように観察する方法。

自然的観察法

できるだけありのままに対象を観察する方法。

実験的観察法

条件設定のための操作を加えて観察する方法。

フィールドワーク

フィールドワーク (field work)は、ある調査対象について学術研究をする際に、そのテーマに即した場所(現地)を実際に訪れ、その対象を直接観察し、関係者には聞き取り調査やアンケート調査を行い、そして現地での史料・資料の採取を行うなど、学術的に客観的な成果を挙げるための調査技法である。地学系では巡検ともいう。
via wikipedia

事例研究(ケースワーク)

ケースワーク (casework) とは、困難な課題、問題をもった対象者(クライエント)が主体的に生活できるように支援、援助していく個人や家族といった個別に対する社会福祉援助技術のことである。元来は英語で、日本語では個別援助技術(こべつえんじょぎじゅつ)と翻訳され、専門書でも実際にそのように表記されるが、指導・ディスカッション等の福祉における現場では『ケースワーク』の呼称の方が一般化している。
via wikipedia

伝記的方法

日記法

質問紙法

質問紙調査法は、いっぺんに大人数のデータが収集可能な簡便な方法である一方、回答者の意味の取り違えを見抜くことが難しかったり、抽象的で表面的な側面しか把握できなかったりという短所がある。

相関法

実験法

差異法

統制群法

統制群とは、実験操作をおこなった実験群と比較して実験操作の効果を確認するために、他の条件は実験群と同一としたうえで実験操作だけを行わない群のことをいう。

単一事例実験

単一事例実験とは、一人の人間を被験者として行われる実験デザインで、臨床や教育など、多くの被験者を集めにくい領域での研究や個人内の変化に着目する研究で広く用いられる。

質問紙

質問紙法とは、多数の質問項目に「はい」「いいえ」「どちらでもない」など、数段階の評定尺度で答えてもらうもの。
「多数の人に同時に実施できる」「客観性に富む」「採点が容易」という長所がある一方、回答や被験者の理解や判断が思惑によって影響を受けるという短所がある。

知能検査

知能検査(ちのうけんさ)とは、知能を測定するための心理検査である。
検査結果の表示の仕方のうち代表的なものが知能指数(IQ)(偏差知能指数(DIQ)含む)である。また知能偏差値(ISS)や精神年齢(MA)で表す方法や、大まかに「優」「中」などの5〜7段階に分けて知能段階点で表す方法や、最下位から何パーセントの位置にあるかをパーセンタイル(知能百分段階点)で表す方法がある。

パーソナリティ検査

個人差、すなわちパーソナリティを検査するもので、質問紙法、投影法、作業検査がある。

投影法

アセスメント

パラメトリック検定

パラメトリック検定は、母集団分布について、正規性や等分散性など、一定の仮説を設けるもの。間隔尺度か比例尺度で測定されていないと適用できない。
t検定や分散分析などがこれにあたる。

ノンパラメトリック検定

ノンパラメトリック検定は、順序尺度や名義尺度で測定していた場合や、サンプルサイズが小さい(少数データ)ときにも適用できる。
x^2検定(カイ2乗検定)などがこれにあたる。

有意水準(有意確率)

有意確率とは、帰無仮説が正しい(母集団には観察されたような傾向がないのに、サンプルでだけ偶然にそうした傾向が観察されている)確率であり、それが十分に低い(一般に5%または1%以下である)ときには帰無仮説が棄却され、観察された傾向が有意(偶然ではない)とされる。

再テスト法

再テスト法とは、信頼性を求めるための最も簡単な方法である。これは同じ個人に対して、同一のテストを一定期間おいて2度実施し、相関係数を取るという方法である。

折半法

例)
尺度項目の前半と後半の合計点を算出し、2つの合計点の相関係数を計算する。

内的整合性

内的整合性とは、ある構成概念を測定するために構成された多項目の心理学的尺度のそれぞれの項目が、お互いに一貫して概念を測定していることをさし、尺度の信頼性の重要な要素である。

基準関連妥当性

基準関連妥当性には「依存的妥当性」と「予測的妥当性」がある。

依存的妥当性

基準関連妥当性の一種。

例)
作成した不安尺度と他の不安尺度とを同時に実施し、尺度値に相関があることを確認する。

予測的妥当性

基準関連妥当性の一種。
例)
作成した知能検査の結果から、その後の英語や国語、数学などの試験成績が予測できるかどうか調査する。

内容的妥当性

例)
作成した攻撃性尺度を、攻撃性を専門とする心理学者4人に読ませ、項目が攻撃性を正しく反映できているかを評定してもらう。

再検査信頼性

例)
作成した親和性尺度を1ヶ月の間隔をあけて2回実施し、2回の尺度値に十分な相関があるかを確認する。

構成概念妥当性(因子的妥当性)

一般に心理テストが測定しようとしているのは、一般知能とか創造性、内向や外交など象徴的な構成概念である。こうした構成概念をテストが実際にどの程度測定しえているのかを構成概念妥当性とよぶ。このための検証法として代表的なものがMTMM(多重特性多重方法)で、複数の特性に関するデータを、複数の方法で採集して分析する手法である。
これは因子的妥当性とも呼ばれる。

予備調査

予備調査とは研究の目的に直接つながる調査の前に、調査項目を作成したり、調査対象者を選定したりするために行われる調査である。

母集団

母集団とは調査や研究の結果から理解の対象となる人々の全体をさす。

サンプル

サンプルとは調査の研究の目的で母集団から抽出された人々をさす。

無作為抽出

母集団全体から無作為にサンプルを抽出することで、サンプルの偏りを防止する手続きを無作為抽出という。

説明変数

重回帰分析のような因果関係の分析において、予測変数に因果的な影響を与えると思われる変数群のこと。

予測変数(目的変数)

重回帰分析のような因果関係の分析において、結果として予測される変数のこと。

質問項目

逆転項目

逆転項目とは回答の偏りの影響を避けるために質問項目に含める、測定する構成概念と負の相関を持つ項目のことである。

テスト・バッテリー

テストバッテリーとは、心理検査を行う際に人間の総合的理解のためにいくつかの検査を一緒に施行すること、またその組み合わせのことである。心理検査はそれぞれ人間のある1つの側面しか捉えることができないので、複数の心理検査の情報から総合的・多面的な捉え方をするのが望ましい。

項目反応理論

項目応答理論(こうもくおうとうりろん)または項目反応理論(こうもくはんのうりろん)、略称IRT (Item Response Theory; Item Latent Theory)は、評価項目群への応答に基づいて、被験者の特性(認識能力、物理的能力、技術、知識、態度、人格特徴等)や、評価項目の難易度・識別力を測定するための試験理論である。この理論の主な特徴は、個人の能力値、項目の難易度といったパラメータを、評価項目への正誤のような離散的な結果から確率論的に求めようとする点である。
via wikipedia

実験計画(実験デザイン)

予備実験

被験者内要因

被験者間要因

個人差

無作為化

独立変数

独立変数とは実験要因として操作される変数である。

従属変数

従属変数とは捜査の結果として変動する変数である。

媒介変数

媒介変数とは独立変数と従属変数を媒介とし、その値によって独立変数と従属変数の関係が変化するような変数である。

要因配置

水準

統制

証拠に基づいた推論(エビデンス

臨床所見

心理学的アセスメント

心理学的アセスメントとは、個人の思考や欲求、知能や性格などの個人差を把握することで、個人の心理学的理解をおこなう為の個性記述的な方法の総称である。

生気論

生気論とは、生命現象を、物理学、化学、数学などに還元できない特別の法則によって支配されているとみる生命論(=哲学観)である。生気論とは欧米語のヴァイタリズム(vitalism)からの翻訳で、vital とは生命や活力を意味する形容詞である。

機械論

機械論とは、生気論に対立するもので、進化論や分子生物学など生命現象を、物理・科学的な無機的な現象と同等のものとして扱おうとするもの。

生得説

生得説は、理性は人間に生まれつき備わったものであると考える立場にあり、理性主義とも呼ばれる。

経験説

経験説は、イギリスに起こった考え方で、誕生後の経験が人間の理性を作り出すと考え、特に人間の外部と内部をつなぐインターフェースとして感覚の働きを重視した。

モーガン公準

モーガン公準とは、モーガン(Morgan,C.L.)によって提唱されたもので、動物の行動説明を行うときに、より提示の心的過程で説明できることは高次の過程で説明すべきではない、という主張である。

精神物理学

精神物理学(せいしんぶつりがく、独: Psychophysik)は外的な刺激と内的な感覚の対応関係を測定し、また定量的な計測をしようとする学問である。認知科学や工学の分野では心理物理学と呼ばれることが多い。グスタフ・フェヒナーがその創始者であり、心理学(実験心理学)の成立に大きな影響を与えた。 外的な刺激は物理量として客観的に測定できる。そこで外的な刺激と内的な感覚との対応関係が分かれば、内的な感覚も客観的に測定できることになる。
via wikipedia

ウェーバーの法則

ウェーバーはドイツの生理学者で1840年代に人間の触覚に関する実験を行いました。主に触覚を中心とした感覚に関して、物理学的実験を通してその測定法や法則性の確立を目指した。
人間が識別できる重さの最小単位を調べ、例えば100gの重りを101g、102gと少しずつ重くしていったとき、人間は何gで重りが重くなったと感じるのかを調べた。
実験の結果、人間が識別できる重さの最小単位は一定ではないことがわかった。

フェヒナーの法則

フェヒナー(Fechner,G.T.,1801-1887)は、ドイツの人。医学と哲学を修め物理学教授となったフェヒナーは心と身体の関係を数量的な対応関係で知る学問、すなわち精神物理学を構想した。

丁度可知差異(ust noticeable difference ,JND)

明るさ等の刺激を一定値の標準刺激とそこから少し変化させた変化刺激として場所的あるいは継時的に提示し,その変化を知覚できる限界の変化量を言う.明るさだけでなく色や音等についても用いられる.

特殊神経エネルギー説

特殊神経エネルギー説はミュラー(Muller,J.P.)によって唱えられた。人間の感覚ごとに感覚受容器が存在すると考えるものであり、感覚の様相(モダリティ)は、興奮させられた感覚受容器によって決定されると考える説である。ミュラーは、各感覚受容器がその感覚に特有の感覚エネルギーを持つと仮定し、ある感覚の受容器は、それがどのような刺激で興奮させられたとしても、同じ感覚を生じさせると考えた。

三原色説

19世紀初頭、ヤング(Young,T.)は、人間の眼において色を感じる視神経には、赤・緑・青の三色を感じる神経があると考えた。この説を生理学的な知識で補強したのがヘルムホルツ(Helmholtz,H.L.F.v.)である。

効果の法則

実験神経症

実験神経症とはパヴロフが見いだした現象である。すなわち、犬に弁別の難しい課題を与え続けると、成績が悪くなるのはもちろん、むやみに吼えたり噛み付いたりする状態が慢性的に表れることを見いだした。これを彼は実験神経症と名づけたのである。

民族心理学

逸話法

James-Lange 説

新行動主義

ゲシュタルト心理学

ゲシュタルト心理学(Gestalt Psychologie)とは、心理学の一学派。人間の精神は部分や要素の集合ではなく、全体性や構造こそ重要視されるべきとした。この全体性を持ったまとまりのある構造をドイツ語でゲシュタルト(Gestalt :形態)と呼ぶ。

ゲシュタルト心理学は、ヴントを中心とした要素主義・構成主義の心理学に対する反論として、20世紀初頭にドイツにて提起された経緯を持つ。しかし、精神分析学や行動主義心理学に比べると、元々の心理学に近いとも言える。

特にユダヤ系の学者が多かった事などもあって、ナチスが台頭してきた時代に、同学派の主要な心理学者の大部分がアメリカに亡命した(例外的にヴォルフガング・ケーラーのみはバルト・ドイツ人出身)。

その後、同学派の考え方は知覚心理学社会心理学認知心理学などに受け継がれた。その自然科学的・実験主義的アプローチや、全体性の考察に力学の概念を取り入れた事など、現代の心理学に与えた影響は大きい。
via wikipedia

ヴュルツブルク学派

ヴュルツブルク学派はアッハ(Ach,N.)、ビューラー(Buhler,K.)などによるもので、無心像説(感覚内容やイメージをともなわない思考)を唱え、ティチナーの構成主義には反対した。
Wundtが実験的研究は不可能とした高次の精神機能、特に思考・判断について要素を見いださそうとした。
これらの流れがゲシュタルト心理学の母体となっていった。

元良勇次郎

元良勇次郎(もとら ゆうじろう)は日本で最初の心理学者である。アメリカのジョンズ・ホプキンス大学でホールの指導を受け、実験心理学や児童心理学などを学んだ。

松本亦太郎

松本亦太郎(まつもと またたろう、1865年(慶応元年)9月15日 - 1943年(昭和18年)12月24日)は、日本の心理学者。
上野国高崎(現・群馬県高崎市)に生まれる。東京帝国大学文学部哲学科卒業。ライプチヒ大学、イェール大学に留学、1901年、母校心理学講師を嘱託され、実験心理学の講義に当たる。1906年京都帝国大学教授となり心理学講座の新設に当たる。この間、京都市立絵画専門学校校長。1913年、東京帝大教授となり心理学、倫理学を担当、心理学講座を新設する。26年、定年退官。27年、 日本心理学会を創設、初代会長に就任する。日本における実験心理学の基礎を築いた。

via wikipedia

ヴント(Wundt, W.)

ヴィルヘルム・ヴントは、実験を重視した心理学の体系化に努め、近代心理学の父と呼ばれる。実験心理学と民族心理学がともに大事だと考えていた。

via wikipedia

ティチナー(Titchener, E. B.)

ティチナーは、ヴントの弟子であり、構成主義心理学を唱えた。

構成(主義)心理学

エビングハウス(Ebbinghaus, H.)

エビングハウスは、自らを被験者にして無意味綴りのリストを用いた記憶に関する再学習実験を行った。

ワトソン(Watson, J. B.)

ワトソンは1910〜20年代に活躍した初期の行動主義心理学者。

ソーンダイク(Thorndike, E. L.)

ソーンダイクはアメリカの心理学者。試行錯誤学習の研究を行い、効果の法則を提唱した。

パヴロフ(Pavlov, I. P.)

ロシアのパヴロフは生物学者であり、犬を被験者にして消化腺の研究を行いノーベル賞を受賞、後に条件反射メカニズムを発見した。

フェヒナー(Fechner, G. T.)

グスタフ・テオドール・フェヒナー(Gustav Theodor Fechner、1801年4月19日 - 1887年11月28日)は、ドイツの物理学者、哲学者。エルンスト・ヴェーバーの研究を発展させ、ヴェーバー‐フェヒナーの法則として定式化した。精神物理学という学問を創始し、実験心理学の成立に大きな影響を与えた。
風変わりな人物であり、太陽を見た後の残像を研究するために太陽を肉眼で観察して失明状態になりかけたこともあった。
フェヒナーの哲学思想は、精神と物質はひとつであり宇宙は一つの面から見れば意識、一つの面から見れば物質であるというものである。彼は宇宙を意識的存在と見ることを「昼の見方」、無生物として見ることを「夜の見方」と呼び、夜の見方の眠りに落ちた人々を昼の見方に目覚めさせることを目指した。彼の哲学の反響は小さかったが、その哲学に基づいて構想された、身体と精神(物的エネルギーと心的強度)の関係を研究する精神物理学は大きな反響を呼んだ。
via wikipedia

ブローカ(Broca, P.)

ブローカはフランスの解剖学者。運動性失語を研究し、失語症を大脳皮質の病変と関連づけて考察することで、機能局在説や大脳半球優位説を生み出した。

ピアジェ(Piaget, J.)

ジャン・ピアジェ(Jean Piaget, 1896年8月9日 - 1980年9月16日)は、スイスの心理学者。20世紀において最も影響力の大きかった心理学者の一人。知の個体発生としての認知発達と、知の系統発生としての科学史を重ね合わせて考察する発生的認識論を提唱。発達心理学者としては、「質問」と「診断」からの臨床的研究の手法を確立。子どもの言語、世界観、因果関係、数や量の概念などの研究を展開した。
via wikipedia

レヴィン(Lewin, K.)

ゲシュタルト心理学の影響を強く受け,動機づけや情動の研究を行い,現代心理学の発展に貢献した。
グループ・ダイナミックス(集団力動)を最初に提唱、実験社会心理学の基礎を確立。

ゴールトン(Galton, F.)

ゴールトンはイギリスの人。幅広い興味を持っていたが遺伝現象にも興味を持ち、相関や回帰という現象を統計的に扱う工夫を開発した。

ホール(Hall, G.S.)

Hall Granville Stanley
グランヴィル・スタンレー・ホール(Granville Stanley Hall, 1844年2月1日 - 1924年4月24日)は、アメリカの心理学者。19世紀末から20世紀初頭にかけての心理学草創期に活躍した。
マサチューセッツ州アシュフィールドに生まれる。1867年、ウィリアムズ大学を卒業し、その後ユニオン神学校に学ぶ。ヴィルヘルム・ヴントの『生理学的心理学綱要』に触発されて心理学を志し、ハーヴァード大学のウィリアム・ジェームズの下で学位を取得。さらに、ライプツィヒ大学に留学し、ヴィルヘルム・ヴントに直接教えを受けた。
ジョンズ・ホプキンズ大学教授を経て、1888年にクラーク大学の初代総長に就任。また1892年にはアメリカ心理学会を組織して初代会長に就任した。
教育心理学、児童心理学、青年心理学、宗教心理学などの新しい研究領域を開拓し、また応用心理学の振興に力を尽くした。
1909年、ホールはクラーク大学の創立20周年記念式典にジークムント・フロイト精神分析運動の主導者たちを招き、講演の機会を与えた。当時、ヨーロッパのアカデミズムからほとんど無視されていた精神分析が、アメリカにおいて社会的認知を得るきっかけとなった出来事である。
via wikipedia

フロイトFreud, S.)

フロイトオーストリアの医師。神経症患者の治療に尽くし、夢分析自由連想法を用いた精神分析を体系化した。

ジェームズ(James, W.)

ジェームズはアメリカ初期の心理学者。情動体験のメカニズムについて、身体活動が情動経験に影響するというメカニズムを考えた。同時期にランゲが同様の説を考えていたことから、今ではジェームズ−ランゲ説と呼ばれる。

トールマン(Tolman, E. C.)

トールマンは、ワトソンによる行動主義を媒介変数の導入によって発展させようとした新行動主義者。

ハル(Hull, Clark Leonard)

ハルはワトソンのS-R理論に対して、仮説構成的概念としての有機体(organism)を重視する理論(S-O-R理論)を構築した。

スキナー(Skinner, B. F.)

スキナーは仮説構成体による説明を拒否。条件づけをレスポンデントとオペランドの2つのタイプに分類して実験研究を行ったが、教育問題にも関心を持ち効果的な学習を保障するティーチング・マシンを考案した。
彼の行動主義は(ハルの行動主義が方法論的行動主義と呼ばれるのに対して)徹底的行動主義(radical behaviorism)とも呼ばれる。

ビネー(Binet, Alfred)

ビネーはフランスの心理学者であり、児童の知能を客観的に測定する手続きを完成した人物である。その目的は、学校で遅れの目立つ児童の状態を正確に把握し、その処遇を決定するためのものだった。
ビネーはあらかじめ多くの児童からデータを集めて、各年齢ごとの平均的な水準を決定しておき、検査結果によって、児童が何歳の水準であるのかを表すことにした(精神年齢と呼ばれた)。

ユング(Jung, Carl)

カール・グスタフユング(Carl Gustav Jung、1875年7月26日 - 1961年6月6日)は、スイスの精神科医・心理学者。深層心理について研究し、分析心理学(通称・ユング心理学)の理論を創始した。
スイス、ボーデン湖畔のケスヴィルでプロテスタント牧師の家に生まれる。少年期は己の内面に深い注意が向けられ、善と悪、神と人間についての思索に没頭し,学生時代はゲーテ、カントやニーチェの著作に感銘を受けた[1]。内的な基盤を持たない形式的な信仰というものに疑問を感じ、牧師という職を継ぐことを特には望まず、かわって生理学的な知識欲を満たしてくれる医学や、歴史学的な知識欲を満たしてくれる考古学に興味を抱き、友人と活発に議論を交わし、やがて人間の心理と科学の接点としての心理学に道を定めた。精神疾患の人々の治療にあたるとともに疾患の研究もすすめ、特に当時不治の病とされた分裂病(統合失調症)の解明と治療に一定の光明をもたらした。ヒステリー患者の治療と無意識の解明に力を注いでいたフロイトと一時親しく意見を交わした。1948年に共同研究者や後継者たちとともに、スイス・チューリッヒユング研究所を設立し、ユング派臨床心理学の基礎と伝統を確立した。またアスコナで開催されたエラノス会議において、主導的役割を演じることで、深層心理学・神話学・宗教学・哲学など多様な分野の専門家・思想家の学際的交流と研究の場を拓いた。
via wikipedia


 -------------------- 公式キーワードここまで --------------------

2要因配置

攻撃性尺度

クロンバックのα係数

心理測定において、テスト項目の内的整合性の程度を表す信頼性係数。

ペットロス

ペットロス症候群( - しょうこうぐん)とは、ペットとの死別を契機に発生する疾患ないし心身の症状のこと。
via wikipedia

統計的検定

統計的検定は、悉皆調査のコストを低減するために、ランダムサンプリングにより標本抽出し、標本データから母集団の傾向を推測する作業である。

t検定

2群間の平均の差の有無を見るために、最もよく用いられる検定法。母集団に分布が仮定できるパラメトリック検定のひとつ。

x^2検定(カイ2乗検定)

2変数の独立性の検定であり、2変数間に関係性があるかどうかを検定する手法。2つの質的変数間における仮説検定であるノン・パラメトリック検定の代表的な検定法。

F検定

分散検定ともいう。2群以上の群間における分散の差の検定であり、母集団に分散が仮定されるパラメトリック検定のひとつである。

符号検定

中央値検定

二項検定

無相関検定

ラポール

情緒的で良好な関係のこと。

ストレッサー

重回帰分析

有意確率

積極的観察法

小手調べ

とりあえず勉強なしでいきなり問題集(原理・研究法)を解いてみたところ、24問中11問正解。
6割正答できれば合格なので「ちょっと勉強すれば余裕?」と思うのは間違い。


やったところは比較的一般常識で答えられる分野だったので簡単な問題は簡単。けど、知らないキーワードが多いので、わからない問題はさっぱりわからない。


勉強の方針としては、

1. 問題集を解く
   ↓
2. 解答を答え合わせし、解説を読む
   ↓
3. わからないキーワードを調べる
   ↓
4. 復習する
   ↓
5. 範囲内の関連知識を勉強する

を繰り返していこうと思います。

教材一覧

心理学検定受験対策に向けて用意した教材は以下のとおり。
必要に応じて随時買い足していきます。

心理学検定 公式問題集

公式の問題集なので、これをベースに勉強すれば間違いないと思います。とりあえずこの問題集で出題傾向や重要キーワードをつかんで、さらに知識を深めるために他の教科書で勉強するのもいいでしょう。

心理学検定 公式問題集
日本心理学諸学会連合 心理学検定局
実務教育出版
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臨床心理士・指定大学院合格のための心理学キーワード辞典

大学院入試向けの辞典ですが、心理学のキーワード辞典としてよくまとまっていると思います。
「説明不足の部分や誤字脱字による解釈の誤りが多い」と評判の悪かった前書を買っちゃうと悲惨なので、2008/12に発売された”改訂版”かどうか確認して購入した方がいいと思います。

新・心理学の基礎知識

受験対策で問題を詰め込むだけでは心理学の本質は理解できません。まずはこの本で心理学の基本となる知識を理解してから勉強を始めると、全体の理解を深めるのに役立つと思います。

新・心理学の基礎知識 (有斐閣ブックス)

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4 辞書

必修1000 心理学基本用語集

英語と日本語が対になった英単語集ですが、心理学検定においては必須ではないかもしれません。

必修1000 心理学基本用語集

啓明出版
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4 大雑把に確認・復習するには◎
3 大学院によっては・・・。
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4 超薄型として文句なしですが。

心理学検定について

心理学検定とは

大学卒業レベルの心理学的知識・能力を測るため検定試験を行い、合格領域数に応じて、「心理学検定1級」、「心理学検定2級」の資格を授与する。この検定により、
(1)受験者自身の心理学の実力を知ることができる。
(2)心理学的知識・能力の証明として、大学院入試、就職活動、心理学関係の諸資格の受験科目認定、キャリヤアップなどに利用することができる。
(3)大学にとっては、心理学教育の効果の測定や単位認定などに、活用することができる。
(4)公的機関や企業では、心理学的専門知識・能力の証明として利用することができる。

心理学検定試験受検ガイド概要

1、受検は、誰でもできます。心理学部や心理学科の所属や卒業に関係なく、希望するすべての人が受検できます。


2、試験は、心理学の10科目領域(A領域5、B領域5)について行われ、A領域4科目領域を含む6科目領域に合格すると「心理学検定1級」が、A領域2科目領域を含む3科目領域に合格すると「心理学検定2級」が取得できます。


A領域:原理・研究法・歴史 / 学習・認知・知覚 / 発達・教育 / 社会・感情・性格 / 臨床・障害
B領域:神経・生理 / 統計・測定・評価 / 産業・組織 / 健康・福祉 / 犯罪・非行


3、問題はすべて5肢選択問題で、各科目領域から20問が出題されます。合計、200問からなります。


4、試験時間は、各科目領域20分です。受検を希望する科目領域数により、各自の試験時間は異なります。


5、受検希望領域数は、3科目領域、6科目領域、8科目領域の3段階とします。受検者は、10科目領域のうちの、どの科目領域を受検するかを、申し込みの時に、明らかにしなければなりません。


6、問題冊子は10科目領域すべて掲載されていますが、受検者は申し込んだ領域のみに回答してください。申し込まない科目領域の問題は回答しないで下さい。


7、受検料は、3科目領域申込者6,000円、6科目領域申込者8,000円、8科目領域申込者10,000円です。


8、試験時間は、3科目領域申込者1時間、6科目領域申込者2時間、8科目領域申込者2時間40分です。なお、問題は非公開ですので、問題冊子は退出時に提出して、絶対に持ち帰らないで下さい。


9、検定試験実施の、約1ヶ月後に、各科目領域の合否を通知します。同時に「心理学検定1級」あるいは「心理学検定2級」の資格取得者には、合格証を送ります。


10、各科目領域の合否判定の基準は、約6割の正答率を目安とします。


11、科目領域ごとの合格実績の有効期限は、5年間とします。したがって、科目領域合格証は、無くさないように保管し、次回の受検申込みの際には、必要に応じてそのコピーを提出してください。


12、「心理学検定1級」及び「心理学検定2級」の資格は、更新の必要はありません。


13、「認定心理士」の資格所有者は、優遇措置として、A領域3科目領域を合格すれば、「心理学検定1級」が取得できます。


14、今後の日程:各科目領域のキーワードと例題をホームページに掲載してあります 
2009年3月 受検要項、申込み書の配布


15、第2回検定試験について
申し込み期間 : 2009年6月1日-6月30日
検定試験日 : 2009年8月23日
場所 :全国8会場 (北星学園大学東北大学東京大学、金沢大学、中京大学関西大学就実大学九州大学)

心理学検定の勉強を始めます

心理学に関して基本的な知識を学びたいと思い、『心理学検定』を受検することにしました。

心理学に関する資格は『臨床心理士』をはじめ多くの資格がありますが、この心理学検定を実施している日本心理学諸学会連合は心理学関係の学会39団体(2が加盟する連合体なので検定内容の信頼性も高いかなと思います。

今日から勉強を始めて、検定合格までの学習記録や使用教材などをメモ代わりに記録していきます。